仲直りは平手打ちのあとすぐ

帰りの電車で中学生のころ好きだった人によく似た人を見つけた。
窓ガラス越しに目が合って、むこうもこちらをじっと見ていたから本当にその人だったのかもしれない。けれど後ろを向いて確認するような勇気も確信もなかった。
長ズボンなんてはいてないであのころみたいに短パンだったら彼の細くてきれいな足首を見分けられたのになあと思った。
服を着ていてはわからないこともあるのかも、と思っただけでなんだかうれしかった。

彼はもっとかっこいいし肩幅ももっと広くて背ももう少し高くて姿勢もよくてこんなときもすぐに声をかけてくれるような人だからやっぱり多分違う人。