ナイトスイミング

小さめの同窓会だった。みんな進路や仕事の話をしていた。昔話もした。昔住んでいた街に帰って、生まれて初めて行った居酒屋で今は同世代の友達と飲んでいる。あんなに近くの街なのに、もういつ行っても帰ってきたなあと思う。もう住んでいないんだ。あんなに近くなのに。退屈と工業地帯の明かりこそが自分の原風景なのだと心底感じた。ずっとあの街から出ていない友達もいるんだと考えるとめちゃくちゃエモくなってしまった。自分はもうほんの少しだけれど街というものを知ってしまったからあんな雰囲気はもうないんだろうな。みんなそれぞれいろいろあってちゃんとしてたりダメだったり、なんかそれだけでとても楽しかった。中学生という多感な時期の子どもはみんな残酷で、なぜ今はみんなこんなに優しいのかとときどき本当に不思議になる。けれど話を聞いているとそうじゃない人もいるみたいだし、自分は恵まれているのだなと思う。クソ美しくてクソバカみたいで、でもやっぱりこれなんだなあと思った。うまく言えないけれど、みんなうまくやっていってほしい。

去年の夏ぶりだったなー。と思うとそんなに久しぶりじゃないのかも。でもなんかうれしいな。みんなバカみたいに優しくなって世界なんてメツボーしてしまえばいいのだ。愛によって世界なんてメツボーしてしまえ。
でも嘘。明日も会いたい人がいるから。みんなうまく楽しく、ずっと生き延びていてくれ。今日のライブも含めて本当にそう思った。なんだっていいからずっと生きてて欲しいな。あわよくば歌ってほしいし笑ってほしい。雨の降る日のライブハウスと濡れた工業地帯が私の原風景。一日にどっちも見てしまった。お腹いっぱい。おやすみなさい。