愛ドンケア

思い出を否定されたり、それでもまた思い出を作ったり、意味もなくタワーにのぼったり、無駄にコーヒーを飲んだり、覚えている限りの思い出でこんなに悲しくなる。これほど馬鹿らしいことはないけれど、たぶん一生にもう一度あるかないかみたいな気がするから。本心とは程遠い。それでも愛しいことなんて山ほどある。夜は夢、朝だけがほんとのことを映してくれる。絶対にここにないはずの香りが蘇っても泣かないでいられるだろう。