うそはっぴゃく

ぱちもんの愛しさで名前を彫って嫌になって根性焼きで腕の名前を消すヤンキーの先輩。ぱちもんのヴィトンのお財布と校則違反のベージュのカーディガンに押し込まれたバージニアスリム。名札を交換するカップル。後ろ姿に死ねって言われる。徹底的に管理された前髪。放課後の生徒会室は幸せ。ユニセフ募金。あいさつ運動。式という式の準備。人生イージーモード。答辞。誰も泣かないでくれと思いながら読んだ。

治安のない地帯での青春は過酷で色んなものを嫌いになったし好きになった。今思えば最後の半年で街の方の家に引っ越してからの私の変わりっぷりは見事であった。肩書きだけで推薦の合格をもらってさっさと受験が終わってから2ヶ月くらいかけてみっちり練って書いて読んだ答辞の内容も全く思い出せないくらい遊びまくった。未来への希望なんていう絵に書いたような教育モデルそのものみたいなわたし。グレるなら早いほうがいいよねマジで。

そんなことを急に思い出した。新年度とかいううさんくさい季節がまた始まる。何一つ希望が見出せない気分のほうがリアルでよっぽど輝いている。欲しくなったものから手に入れればいいから、リストを作らないで。君に本を読む時間を。