夢で逢えたら

好きな人とものすごく美しい夕焼けを見る夢をみた。階段の少し先を行くその人に「見て!海だよ!」と叫ぶと、その人はハッとした顔でふり返った。その瞬間にわたしは「ああ、この人が好きだなあ」と思った。ところでふわっと目が覚めた。
こんなことやその海にあった灯台の数だって覚えているのにその人の顔だけがろくすっぽ思い出せない。まるで今まで好きになった人全員が合わさってしまったんじゃないかと考えてしまうほど、思い出そうとすればするほどどの人にも見えてくる気がする。不思議な夢だった。
石なんてどこにでも転がっているけれど本当に光るものはやっぱりひとつしかないんだな。意味も理由も時間も愛も足りなさすぎる毎日。
最近はお世辞がうまくなってしまったので親しい人にまでそんなことをポイポイと言ってしまうようになるんじゃないかと毎日ヒヤヒヤしている。そんな風には絶対なりたくない。わたしがクソつまんないことを言ってたら即刻、愛のムチをボコボコにかましてほしい。
部屋の掃除をしたら棚の裏から100円玉が出てきた。あなたはいつどこから来たの。おとといくらいにお財布にしまって、もう今はどこにいるのかわからない。ライクアローリングストーン