テレビのニュースより聞こえるの

あんなにはやく帰りたい帰りたいと思っていたのにいざ帰りの時間が近づいてくるとさみしくてしょうがない。東京は遠いからかなしい。
ここにはない明日や明後日が恋しくて、ルノアールでぼーっとしてたら熱いお茶が出てきた。寒い。熱い。さみしい。
真夏の昼間に喫茶店に逃げ込んで、ここはもうこんなにすずしいのにまだ少し頭のてっぺんに熱が残ってぼーっとする感覚がすごーく好きで、どんなに暑くてもどんなにすずしくてもやっぱりさみしくて、なんかもう机に伏せてわんわん泣きたい。
いつの間にかこんなに夏で、なぜか東京にいて。ああさみしいな。大声で口にしてしまいそうなくらいさみしい。ここ数年で一番さみしい。時間はなくならないから、座標軸のようななにかになりたいよ。