泣かないで恋人よ

本当に好きだった彼の悪口
わたしからさようなら

というフレーズが脳みそに刺さってどうしようもない気持ちになる。
世界一大切だったのに、なんていくら思ってもしょうがなくて、どれだけ大切でも愛しくても守りたくても、どうしても終わらせなきゃいけないことがある。知ってたのに知らないほうが楽しかった気がしてた。
終わらなければそれはそれで幸せだったのかもしれないけど、わたしはもっとちゃんと幸せになりたかった。君がのびのびと生きるためならいくらでも大切にしたかったけど、やっぱりわたしだって大切にされたかった。乱暴に放り投げられてふつうの顔してられるほどタフじゃない。本当に本当に大切だったんだから。

一度はなした手はもう一度にぎるとかるい。
そんな言葉を思い出す。
わたしの手に重さと体温を感じてくれる人のために生きたい。ちょっとうっとうしいくらいにふたり、ひっつきあって眠ろう。
しびれたあなたの腕も、せきこむわたしの背中も、ぜんぶ同じくらい大切なはずでしょ。