日曜日の憂鬱

ネトストキャノンボール2015が終わりました。ありがとうございました。
本当に楽しい一日と夜でした。来てくださった方、出てくださった方、ネガポジのスタッフさんたち。あそこにいた全員の顔をわたしは思い出すことができます。本当にありがとうございました。

伊藤くんが書いてくれた小説『じょんぱり』を部数限定でネトストキャノンボールにてお配りさせていただきました。もう読んでくれた人はいるでしょうか。伊藤くんはわたしについてほとんどまだなんにも知らない状態で、この小説を書いてくれることが決まってから、何度か連絡をやりとりしたり、電話をしたりしました。
そういう状態で伊藤くんがわたしについて"誤訳"するというコンセプトの小説で、まあ言うなれば全て間違い妄想勘違いのフィクションということになるんですが、あのラストを読んだとき、わたしはとてもびっくりしました。
わたしはクル男君のことを待っているわけではないけれど、現実でもきっとこんな気持ちで歌っていたんだな、と思いました。"伊藤くんが書いてくれた自分"にものすごく納得しました。
愛なんて全部妄想で、全部ストーキングで、全部ヤオイなんだっていうわたしが大好きで愛の理想としている誰かの言葉が『じょんぱり』のおかげで成立している感じがあって、なんだかすごくよかったです。あなたもわたしも誰かを"誤訳"し続けていて、間違ってて、完璧に理解することなんてできなくて、でも多分それでも素敵な答えを導くことはできる。だったらそれでいいじゃん!っていう。
そういう感じで『じょんぱり』の中のわたしが幸せそうなので、伊藤くんに書いてもらってよかったと思った。ありがとうございます。

連休で、毎日が日曜日みたいで、当たり前に君がいなくて、憂鬱で、それでも楽しい夢を見続けていようと思う。好きな人がいなくなった街だってやっぱり美しかったし、もう意味はないとしてもやっぱり美しかった。変わらずにいるための努力をしてみても、何度も同じことを繰り返してみてもこれは映画のテープじゃない。
次の朝と次の夜を生きるために何かをしていようと思う。そんな夜だった。ありがとうございました。