親指姫には親指がなかった

生まれてきたのは楽しそうだったから

 

このフレーズを聴くだけでいつでもすぐ泣いてしまう。こんな気持ちこそが自分がこの世でいちばん死ぬほど欲しかったものなんだろう。この歌を初めて聴いたときに「渇望」という言葉の意味を初めて心の底から理解した。こんな気持ち、誰がわかるって言うんだろう。
 
そんな風に生まれてきたかったし、そんな風に生きてみたかった。
過去形にするにはまだ早すぎるかもしれないけれど今までつかめなかった喜びも悲しみも地獄のような気持ちも諦めも何もかもがぐしゃぐしゃにうずまいて、もうどうしようもない気持ちになる。
 
もう遅くない、なんて思いたいけど思うには気持ちが弱すぎる。強くもなれない優しくもなれない毎日を生きている。
 
親指姫には親指がなかった、生まれてきたのは楽しそうだったから。