時間が溶けて無くなるよ

京都のことを思い出す。

一人で旅行するのやっぱり楽しいなあ、なんて言ってほとんど毎日誰かに会って毎日朝まで遊んでたからひとりでいた時間は本当に少しなんだけど。

一日目にたっぷり遊んでホテルに帰って来て部屋に戻ってみたら、大きな窓から見えるもうすぐ夜明けになる直前の本当にギリギリまで夜が極まった瞬間の月がとってもきれいで、わたしはなぜだか感極まり、少しだけ泣きたくてしょうがない気持ちになった。

まあそれでも泣くことはなく、すぐ寝たかったけれど持ってきたパソコンから好きな音楽を部屋に流してなんとなくゆっくりお風呂に入った。ものの5分でのぼせそうになりつつ浴槽で本を読んだりした。身体をゆっくり洗って浴室から出るとカーテンのすきまからこぼれる光が完全に朝で、ウワーってなりながらゆっくりていねいに時間をかけて化粧水なんかを顔にはたいて髪を乾かしてやっとのことでベッドに入ったころ、私は心も身体も完全に充実していた。私は私の秩序と好きな人に会うための時間を守るために生きるんだと思った。言葉より恋を。

 

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